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不燃材料で仕上げていない壁にガス機器の設置はNG!防熱板を入れましょう!
ガス機器を厨房内に設置する際に注意する点があります。

それは壁が不燃材で作られているかどうかです。
そうでない場合はどうするのでしょうか?

選択肢は2つ。

?壁から距離を開けて設置する。
?防熱板を設置する。

となります。

?の壁からの距離は機器によって違いますが、おおむね背面は150mm、横は200〜300mmは必要となります。
この距離を開けて設置するのは現実的ではありませんね。

そこで?の防熱板の登場となるわけです。

今回設置した現場は厨房のコーナーにガステーブルを設置。
仕上げはキッチンパネルです。そのキッチンパネルの裏側に不燃材料が使われていませんでした。
不燃材の代表としては石膏ボードでしょうか。ただ、石膏ボードも性能によって準不燃もあるので注意が必要です。

では可燃の壁にピッタリと設置してガス機器を使い続けるとどうなるのでしょうか。
壁の中の木材の温度が上がり燻ります。最終それが炭化発火してしまうこともあります。

実際私が高松店で勤務していた頃、この炭化火災でお店が燃えてしまった例を知っています。

通常自然発火450℃くらいとなりますが、100℃以下の低温でも長期間にわたって熱が加えられると極端に乾燥していき、徐々に炭化します。そうなると150℃くらいの熱でも発火してしまいます。

怖いのは壁の中で炭化が進行していくので、見えないこと。
ある日突然建物に煙がまわって異常に気付いたときにはもう手遅れ、火災発生なんてことになりかねません。

そうならないように防熱板を設置します。
防熱板の厚みは50mm。これだと厨房のレイアウトにあまり影響がありません。

では、防熱板の機能はどんなものでしょうか。
これは裏側の写真。


空気が通る経路が2重になってます。
防熱板の足元には開口があるので、空気を取り込むことができます。

ガス機器の使用で温かくなった空気は上昇しますので常に足元から空気が流入してきます。
これで壁の中の温度が上昇しなくなるというわけです。
非常によくできています。

今回の現場ではガステーブルをコーナーに設置ですから、L型に防熱板を取り付けます。




その防熱板にガステーブルをピッタリくっつけて工事完了です。


これで安心してご使用いただけます。


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