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換気フードの残工事!給気グリルの取り付けです。

換気フードの残工事です。(工事の様子はこちら
給気グリルの取り付けに行ってきました。


ダウンライトカッターで天井に穴を開けていきます。



その際に注意するのは天井の下地に当たらないようにすること。
軽天(けいてん)や野縁(のぶち)にかかってしまうとやっかいですからね。

そうならないように一旦天井裏に入って確認します。
穴の中心になるところにドリルで穴を開けておくんですね。

こうすることで天井の下地にかからずに穴を開けることができます。

下地を探し充てる機器もありますが、この現場ではコンパネが貼ってあり、探し充てる深度を変えながら調べてみましたが、精度に不安があったので天井裏から確認しました。目視が安心ですね。



3箇所穴を開けてから給気グリルを取り付けました。



ちなみにこの給気グリルの取り付け場所が業務用冷蔵庫と冷凍庫の上部。


給気グリルから流入する外気が冷却ユニットの熱を奪っていってくれます。

一石二鳥の取り付け位置ですね。


ちなみにこれは何でしょう?


実はこれ改装前に換気扇が取り付けてあったダクトです。

現場の下見に行ったときは上の写真のような状態でした。
現場監督に「これ残しておいてください」とお願いしておきました。

これをこのように処理。


天井に外気を取り込む給気に流用しました。


換気フード工事は単にフードと換気扇を取り付けたらいいというものではありません。

外気は天井に入って、天井から厨房へ入ります。それがあってこそフードから排気が可能となります。
とにかく給気のことを無視して換気フード工事を行うと、いろんな箇所に不具合が発生します。

ドアが開きにくかったり、給気を至る所から引っ張ろうとするので客席が寒くなったり、暑くなったり。
でもホントにそんな現場が数多くあるのも事実です。

では、今回の現場は給気と排気のバランスが取れているんでしょうか。
いいえ、それは取れていません。

バランスのとれた給排気は難しいんです。

100%の給排気のバランスはどんな状態かというと客席に影響がなく、厨房内で給気と排気が完結している状態かと思います。

これを実現するには厨房内強制給気装置が必要です。電力を使って空気を送り込むものです。
これを設置し、換気扇のスイッチで排気と給気の装置を同時に稼働させます。ただ、100%のバランスを実現するためには、その際に同じ換気能力のものが必要です。10の空気が入ってきて出ていくのが10ですからバランスが取れていますね。
10出ていく空気が厨房で取り込めてますから、客席にも影響がほとんどないんです。

多くの現場ではこのバランスが取れてないんです。ほとんどと言ってもいいかも知れません。3しか取り込めてないのに10出ていこうとしたりします。今回の現場でも給気は足りていません。

ただ、先ほどのダクトを天井への給気に使うことで、3だった給気を4とか5にしようということです。不足している空気は結局どこかから引っ張ってきますから、その影響を軽減するためです。

先ほどの100%の給排気バランスの話はまだありますが、この辺りの話は長くなるので、また別の機会でブログにします。

あ、あと換気扇のスピードを調整するインバーターも設置してきました。


こちらの現場の換気フード工事はこれにて完了です!

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